■日本の景観について
私は西洋文化に憧れてたりする。
日本の都市や住宅地の景観は雑多で(ヨーロッパとかの古い街並みと比べて)きれいでない感じがしている。
東京下町の細い路地や、新宿の繁華街なんかをみてると、これはこれで「日本らしさ」だと納得するのだけど
一方でイギリスとかの昔からある古めかしくシックな建物で埋め尽くされた街の写真なんかをみると
「すてきだわー」とか思ってしまう。
さらに言えば、昔の景観を維持していれば
歴史中の偉人の家やら歴史的事件の舞台が保存されていたのに!とか思う。
博物館で見た江戸時代のジオラマを見たところ、見事に「ジャパンスタイル」で統一されている。
鎖国だから当たり前なんだけど、これが今でも残っていればな、なんて夢みたいなことを考えた。
まず、土埃舞う道路はみんなアスファルト敷きになる、これは仕方ない。
雨がふったらグズグズになってしまうし車も通りにくい。
民家は当時の2階建ての建物で、内装だけ現代風にするとして
申し訳ないがイングリッシュガーデン等が好きな方にはあきらめてもらい
すべて和風の庭にしていただく。松とか柿とか椿とかジャカジャカ植えてもらう。
そして最高2階建ての建物ではとてもとても今の世の中を収容しきれないから
最高で東京スカイツリーくらいまでは高層ビルができてもよしとする。
和風建築の高層ビルってどういう外見になるんでしょうか・・・・
五重塔の中間部分がズズズーっと上に伸びる感じ・・・・
これはあまり美しくない。
そもそも、日本的な美しさを持つ3階以上の建物といったら城と五重塔くらいしかないが
それらがボコボコ建ったらそれはそれで変だな。
それに大型スーパーとかはどうしたらいい?
繁華街のネオンはみんな提灯にするのか?
日本建築で現代都市をつくるのはやっぱり難しいようです。
少なくとも私の想像力では限界だー
幕末関係の史跡、「○○跡」なんてところに行くと、都内はとくに当時の雰囲気が微塵もないところが多いです。
それだけでも残念な気持ちになるけれど、さらに言えば自分の思い入れのある場所や風景が
変わっていってしまうというのも、さみしいものです。
しかしより良くなるための変化というのを拒否してはいけないと思うので
口承でも書物でも写真でもいろんな形で歴史を情報として圧縮して残して、
こうやって博物館として守っていくというのは大事なことなのだな、と
改めて思いました。
ということで、終わってみれば大したこと書いてないですが
しかもどうも上手にまとまりませんでしたが
以上、博物館に行ってみて考えたことでした。
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■国立歴史民俗博物館について3回書いたのでリンクはってみます
その1:感想その2:宗教について考えたことその3:景観について
-- c l o s e