最寄駅はそのまんま「洗足池」、東急池上線です。
洗足池公園のすぐ隣に小学校があるのですが、ここに以前勝さんの別邸である「洗足軒」があったようです。
今は小学校ができてしまってるけど、赤坂の住居跡より全然いい、小学校てとこがいい。
説明の看板には洗足軒の写真も載ってるのですが、かやぶき屋根・・・・
↓「ぼうや~よいこだねんねしな~」とか聞こえてきそう、日本昔話チックです

その真向かいにお寺のようなものがあります。

なんでもここは日蓮上人が池上本門寺に行く際に立ち寄って
洗足池で足を洗う時に袈裟をかけた松があるとかそういう言い伝えの場所だそうです。
袈裟をかけるたんびに名所にしてたらキリがないようにも思うのだけど
昔から風光明媚な場所だったということなんでしょう。
その他、戦没者のお墓とかいろいろあるのですが、彫られた字が読めないためよくわかりません・・・あうー
さて、そこで竹藪をみて一息ついて洗足池公園に入ります。
事件です。
いや、事故です。

どうやら暴風のため桜の大木が倒れてしまったようです。
これからが桜の季節だというのになんてことだ。
ここ、花見の季節はすごい人だかりになる公園なんです。
実は昨年の春、植えられてる木が桜だったとは知らずに何の気なしにやってきたら
すっごい花見客と屋台に出迎えられました。
ちなみに、この日すでに「桜おそし!」と屋台が着々と準備されておりました。
その倒れた桜の正面に、勝海舟夫婦のお墓があります。
お参りの人がたくさんいるところは見たことないのですが
公園なので子供たちが遊んでいたりカップルや夫婦が散歩に立ち寄ったり和やかな雰囲気です、墓なのに。
こういうところにお墓が持てるなんて幸せだよなー。
今日はご年配のグループが墓石の前で記念撮影をしておりました。
最初は勝先生ひとりのお墓だったそうです、奥さまは「お墓は旦那と別で!」と言ってたらしく
当初は別々だったそうなのですが、月日がたち関係者が「そろそろいいだろ」と横に並べたらしい。
どういうことなんだろう、、、、いろいろ想像が膨らむのですが、、、いまだにこのあたりの経緯がわかりません。

右が勝さん左が奥さん。
写真ではわかりにくいのですが、少しだけ勝さんの墓石の方が背が高いんです。
ほほえましい。
さて、そのお墓の隣に西郷隆盛の祭られた『南洲留魂祠』。
勝さんが西南戦争で亡くなった西郷さんを惜しみ建てたそうです。
最初は別のところにあったようです。
勝さんが亡くなった後、その遺志でお墓の隣に移動されたそうです。
私の中で、この二人は沸騰した幕末期でもわりかし冷静で大人の立場をとってるイメージなだけに
そんな大人同志が死後も隣あっているってのが「ああ盟友!」って思えて素敵でたまらない。
あんましベタベタしてなさそうじゃないですかこの二人。
君子の交わりは淡きこと水の如し、でもその友情はずっと変わらないのよっていう、おっとなー。

石でできた小さな祠があり、いくつか石碑があります。
その中の一つに西郷隆盛の漢詩があります、これだけは読みやすく注釈が添えられてるんですが
他のも全部やってほしいなあ、東京都さん。
ご年配グループの人も言ってたもの、同じようなこと。

いつ読んでも
「西郷サァ~!!」となります。
洛陽の知己皆鬼と為り―のあたりから胸にくるものがある。
その後、池の周りをぐるっと回るのですがまた事件が、イヤ、事故が。
ドゴン (*゚0゚)ハッ!!大きく鈍い音に振り返ると、道路わきにとめてあったハイエースの上にぶっとい幹が。
また一本倒れたようです。

こええええ
ここ子供も老人も多いし、かなり危ない。
そんなこんなで危ないのでそこそこにして、時間も余ったので池上本門寺に行くことにしました。
袈裟かけた日蓮上人がいったとこですね。
そして河上彦斎のお墓があるとこです。
長くなるのでこれはまた次回。
-- c l o s e